おはようございます、のりちゃんです。
「緩~く、数分の暇つぶしに!」「ちょっとしたお得なお知らせ!」として、
GemTreeJapanの宝石を楽しむ為の情報を提供していきたいと思います。
クリソベリルは和名を金緑石(きんりょくせき)というバチバチに輝く硬い鉱物で、謎にのりちゃんが大好きな種類になります。今回は、クリソベリルについて少しだけ知っていきましょう。
硬い鉱物と書きましたがクリソベリルのモース硬度は8.5(※1)、これはトパーズ、スピネル(7)よりも硬く、コランダム(9)より軟らかい所にいます。
wikipediaには貴石(※2)としての記載されてませんが、十分な硬さがあり、品質や種類によっては「石代>研磨代」となる為、価値が高いクリソベリルもあります。輝きの面からでも十分に貴石としても良い程のポテンシャルがあります。劈開は存在し、2方向に明瞭でとの事です。
※1 日独宝石研究所に準じて記載しています。掲載記事によっては、アレキサンドライトやキャッツアイは硬度8と記載している所もありますが、日独宝石研究所は全て8.5です。
※2 貴石の基準は希少性、硬さ、美しさです。硬さは7以上で分かりやすいですが、希少性や美しさはどの程度なのかという曖昧さがあります。また貴石、半貴石の間にも明確な区分が無い様です。
クリソベリルの色は黄色~緑色、褐色系、レアに無色と赤色があります。基本的なカラーレンジは黄色~黄緑色になります。現状GemTreeJapanの取り扱いも黄色がメインになります。
色の契機、呼称は以下の通りです。
下の写真は、黄色主体のクリソベリルです。黄色は鉄(Fe)に因るものです。鉄が多くなるに連れて茶色、褐色になります。スフェーンやスファレライト、その他の鉱物も当てはまる事が多いですが、鉄が増えるにつれて黒色に近づく印象です。
下の写真は、小粒ながら綺麗な蛍光感あるパロットクリソベリルです。当初はインド・オリッサにて出たパロット(オウム)カラーの彩度の高いクリソベリルを指していましたが、現在はパパラチァサファイア、パライバトルマリンの様に産地は関わらず、該当の色相を呈した物を指して呼んでいる様です。なんとなく緑を噛んでいる印象がありますね。
下の写真は、様々な鉱物にもある無色バージョンのクリソベリルです。ホワイト(カラーレス)クリソベリルは内包されている鉄が非常に少ないです。純粋な結晶になると無色で存在する鉱物は幾つも存在し、スピネルやコランダムがまさにそれになります。クリソベリルは BeAl2O4 であり、鉄(Fe)は不純物に該当し、鉄が少なければ無色へ近づきます。鉄を含まない場合は人工クリソベリルと区別が付かない様ですが今はどうでしょうか。
緑色、ミントカラーのクリソベリルは、バナジウム(V)またはクロム(Cr)
に因って得られます。クロムの量が多くなり(
※3)、変色効果を示すものがアレキサンドライトになります。下はアレキサンドライトの画像です。
※3 正確に言えば、クリソベリルを構成してるアルミニウム(Al)とクロムが置換(入れ替わって)組織内に入ります。アレキサンドライトも組成式はクリソベリルと同じです。
赤色のクリソベリルは正直物が少なすぎて調べられませんでした。日本での赤色クリソベリルの出現情報が数年で1個だけであり、恐らく非常に高価と予想されます。のりちゃんも手にする所か実物を見た事がありません。
クリソベリルの蛍光反応は大体赤色になります。バナジウムやクロムは蛍光反応を示すので、緑色のクリソベリルは基本的に蛍光します。カラーレスクリソベリルも強くはないが蛍光します。こちらは何を契機として蛍光しているのでしょうか。
上の蛍光画像は、最初に紹介した黄色主体のクリソベリルの蛍光です。そこ迄強くは無いですが、蛍光反応を示しています。上にあるホワイトクリソベリルも同等か若干強い蛍光反応を示しますが、どちらにしても弱蛍光にあたります。ただし、下の蛍光画像のアレキサンドライトは、クロムが十分入っており、ルビー同様強く蛍光します。

また、
キャッツアイ効果を持つものがあります。2月の誕生石となり、
現状はキャッツアイは取り扱っていないもののクリソベリルを今回の要として力を入れて販売をしています。
次にクリソベリルの産地ですが、鉱物コレクターの視点から言えば割と多い気もします。GemTreeJapanが取り扱う物は大体がスリランカ産です。他の産地と言えば、ブラジル、タンザニア、マダガスカル、ロシア、インド等です。
特に扱うスリランカ産は、よく聞くの"ラトナプラ”にて綺麗なキャッツアイも取れた様ですが、今の産出は鉄が多い褐色系がメインとして出ている様です。ここはサファイアも有名な産地です。サファイアは酸化アルミニウム(Al2O3)であり、クリソベリルは其処にベリリウム(Be)が加わった形なので、不思議ではないのかもしれません。
今回の記事でなんとなく覚えておいても良い事の纏めです。
①硬度は8、ただし2方向に向かい明瞭な劈開がある。
②色は割と多く、特に美しい緑色、パロットカラーは高価である。
完全無色、赤色はそもそも無い。発見した時に「思ったより安価だな」と感じたら、コレクションとしてなら即購入しても良いレベルである。
③産地は割とあり、大まかではあるが特徴も存在する。
④アレキサンドライトはクリソベリルの変種である。
最終的には、綺麗ですね!それだけでいいのかもしれません。
2/28までアメジスト・クリソベリルを特別価格にてご紹介しており、更に単品でも複数でも10万円以上のお買い物をされる場合には一緒にカートに入れると1石が無料になりますので、ぜひこの機会にGTJの煌めく作品を手にしてください。